トイレは、大別して便器と便座を別々に選んでセットする「組合せ便器」と便座が一体化した「洗浄便座一体型便器」があります。それぞれ特徴がありますので、価格、機能などを比較して選んで下さい。最近では、タンクの無い一体型便器がデザイン性で人気となっています。




洗浄方式


和風便器

和風便器は種類といって形状が多少違うくらいで、大きさもJIS-A-5207で和風便器

の長さも575と規定されています。洗い流しはロータンク式が住宅では一般的で、この点

では住宅の洋風便器と変わりはありません。住宅以外の、事務所ビル、店舗ビル、公共

建築物では、和風便器にはフラッシュバルブ式の洗浄方法が一般的です。和風便器は

そのシェアーを落としつつありますが、不特定多数の人が利用する場所での使用に抵抗

のある人もあり、完全になくなってはいません。それが、唯一つの長所かもしれません。

和風便器は大便時には、溜水が殆どなく、汚物はボールの乾燥面に付着しやすくなりま

す。同時に洗い流すまで、臭いの発散は防げません。また、洗浄時には水の発散も少な

からずあります。



洋風便器


洗い落とし式

水の落差による、流水作用で汚物を押し流す方式。

構造がシンプルで安価です。

溜水面が小さく汚物の乾燥面へ付着しやすい。洗浄時に水の飛散があります。


セミサイフォン式

サイフォン作用で、汚物を排出します。使用水量を節約する為、溜水面をサイフォン式と洗い落し式の中間に位置しています。

サイフォン式に比べボールの乾燥面が大きく、汚物の付着は当然多くなりやすいです。また、洗浄時に水の飛散があります。


サイフォン式

サイフォン作用で、汚物を排出します。

溜水面がやや小さく、ボールの乾燥面に、汚物の付着の恐れがあります。


サイフォンゼット式

文字通りゼット穴構造から噴出する強い水でサイフォン作用で、汚物を吸い込む

ように排出します。溜水面も、比較的広く、汚物も沈みやすく臭気の発散も少ないです。ボール内に汚物の付着が殆どありません。


ブローアウト式

洗浄水が強力で、汚物の付着も少ないです。

溜水もサイフォンボルテックス以上に広く、臭気の発散も少なくて済みます。

フラッシュバルブ形式にしか対応していないので、住宅には向かない。また流す音が大きいのも欠点です。


サイフォンボルテックス式

現在の便器の中では最高級品。洗浄時に空気を吸い込まないので静かです。

溜水面が広く汚物の沈みが多く取れます。当然、臭いの発散が少なく、汚物の便器への付着も少ないです。

ロータンク方式ですが、タンクの水圧が一般より多く必要とする為、住宅では2階に設けるには不向き。1階でも水圧の変動が多い住宅では注意が必要です。


便器種類


組み合わせ便器

便器と便座を別々に選んでセットする便器です。


洗浄便座一体型便器

清掃性の良さに加え、トイレをくつろぎ空間に変える先進機能も搭載したものもあります。


タンクレス便器

清掃性抜群のコンパクトな「一体型ローシルエット便器」です。

快適なウォシュレット機能、便利なオート機能に、心地良さを演出する機能もプラスし、より快適に。


収納一体型便器

タンク両脇のデッドスペースを収納スペースに活かし、タンクまわりをキャビネットで隠したすっきりしたデザインでお掃除もラクラクの便器です。




小便器

住宅での小便器は、洋風便器の普及と共に作られる事が少なくなってきました。その

理由は、洋風便器では、一般的に男性の小便を兼ねる事が出来るからです。また、省スペース化にも貢献出来ます。

しかし、洋風便器で男子が小便をするのは、かなり神経を使うものです。最初の出だしが思わぬ方向になってしまう事も少なくありません。また、洋風便器に落ちるまでの細かな飛散や、便器からの戻りなどによって、便器自体あるいは壁の汚れてしまいます。こういうことによって、水洗の洋風便所にも関わらず、便所が臭うのは原因がここにあると思われます。したがって、出来る事なら、小便器を別に設けたいものです。


手洗い器

便所での用便の後の手洗いは、当然ロータンクという事になります。この場合は用便

の後始末の後、次に手を洗うべき順序のはずですが、まず着衣を整えてからでなければ、手を洗う事は難しいのです。何しろ、便器の背後にロータンクはあるのですから。ロータンクのこの位置では、仮に着衣を整えてからでも手を洗うのはそう楽な姿勢というわけには行きません。そこで、トイレのなかにロータンクとは別に手洗い器を設けることが、最近ではふえてきました。壁に埋め込めるくらいに小さく、壁付けでも省スペースの製品があります。







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